オンリーワンな雑種を愛そう

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ZASSHUについて

はじめに…

“雑種”と聞いて思い浮かべるのはどんな犬ですか?

檻の隅で怯える可哀想な犬。人に懐かない気難しい犬。民家の庭先に繋がれてよく吠える犬。

そんな姿をイメージする人も少なからずいると思います。あからさまな拒絶・偏見はなくとも、世間一般からはなんとなく距離を置かれる。そんな側面もあるのかもしれません。

でも、雑種犬とともに暮らしたことのある人は知っています。家族を大好きになってくれること。唯一無二なビジュアルの尊さ。怖がりで、少しまぬけで味わい深い性格。そして、最愛のパートナーを愛することに血統書は必要ないことを。

ZASSHUはそんな人々とともに作る雑種だらけの犬雑誌。少しでも、1人でも多くの人に雑種犬の魅力を知ってほしい。あわよくばオンリーワンな最高のパートナーを見つけてほしい。1匹でも多くの犬が愛情あふれる家族とめぐり合ってほしい。

すべての犬が家族のもとで幸せに暮らせる世界を心から願っています。

ZASSHUの理念

ZASSHUを創刊する前から決めていた3つの理念。
発信の際にはこの3つに沿ったものであるかを常に意識しています。

  1. オンリーワンの雑種犬を愛する

    雑種犬は体の大きさから、毛の色、模様、耳の形状など、その姿形は多種多様。もちろん性格もそれぞれに違います。まさに「みんなちがって、みんないい」を体現しているかのような彼らを全力で愛し、その魅力を発信することで、より価値の高い存在へ変えていきます。

  2. 否定をしない

    ペットショップで犬を買う人や、致し方ない理由で犬を飼えなくなった人、ペットに関わる活動をしている特定の個人・団体などに対して、たとえ考え方が違っても否定はしません。素直に、ポジティブな気持ちでただ雑種犬を愛しましょう。それが社会の価値観を変える近道だと信じています。

  3. ふざける心を忘れない

    悲しいことに保護された犬たちの中には殺処分される子もいます。目を逸らしてはいけないことですし、最終的にはそれをゼロにすることを目指しています。しかしシリアスに熱く訴えかけることだけでは、それに振り向く人は少ないと気づきました。きっと直視したくないからです。だからこそ斜めから切り込むように、ふざける心を忘れずに雑種犬の魅力を伝え続けます。

ZASSHUのこだわり

こだわりなんてものは作り手が自分の中のルールとして留めておけばいい。受け手に押し付けるものではないとは思っていますが、興味の入り口として見ていただけるならばと、少しだけご紹介します。

絶妙なサイズ感
絶妙なサイズ感

ZASSHUは分かりやすいように「A5サイズ」と説明することもありますが、実は正確に言うと定型サイズではないのです。横幅はA5と同じ148mmだけど、高さは13mm短い197mmになっています。定形外サイズだと印刷費は高くなってしまいますが、見た目の収まりや手に持ったときのフィット感などを優先してこのサイズにしています。

ちょいストリートなデザイン
ちょいストリートなデザイン

ZASSHUのデザインや色使いは、福祉的なイメージを押し出すようなほっこり・かわいい・優しい雰囲気ではなく、「大胆で目を引く配色」「個性的なタイポグラフィ」「自由な構成」など、ストリートのデザインカルチャーを意識して取り入れています。粗い質感の用紙もこだわりのひとつです。

飼い主さん目線の写真
飼い主さん目線の写真

ZASSHUに掲載している犬たちの写真はほぼすべて飼い主さんが撮影したもの。おうちでくつろいだり、笑ったり、イタズラしたり、普段通りの犬たちの様子は飼い主さんにしか見せてくれない貴重な姿だからです。私は撮らない代わりに、誌面の中で最大限素敵に見えるように写真の補正はかなり時間をかけてこだわっています。

雰囲気を伝える言葉選び
雰囲気を伝える言葉選び

文章を書くときに大事にしているのが、端的とか分かりやすさよりも“雰囲気”が伝わるようにすること。インタビュー記事ではなるべく話し手のトーンや熱量、その人らしい喋り方がそのまま伝わるようにしています。その他の文章では、小難しくならないようとっつきやすさを重視した読みやすい文章になるように気をつけています。

各号の紹介

ZASSHU vol.1
ZASSHU vol.1
2022年4月発行/50ページ

雑種犬の飼い主さんへのインタビュー「ZASSHU STORY」や、クスッと笑える「雑種あるある川柳」、これから雑種犬を迎える人へ向けたハウツーガイド「雑種との出会い方」、雑種犬と暮らす60名へ聞いたリアルな調査「雑種と暮らすみんなの声」など。

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ZASSHU vol.2
ZASSHU vol.2
2023年4月発行/50ページ

長毛・短毛、垂れ耳・立ち耳など見た目がバラバラな雑種犬ですが、結局どんな犬が雑種の平均と言えるのかを調査した「ZASSHU AVERAGE」。その他「逸走脱走対策会議」や、インスタで気になった雑種犬たちを紹介した「この子が気になる~!」など。

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ZASSHU vol.3
ZASSHU vol.3
2024年4月発行/50ページ

雑種犬たちの予想外な成長を見て楽しめるビフォー・アフター写真や、飼い主さんたちに聞いたおすすめの犬グッズのご紹介、「これってウチだけ…?」と地味に気になっていた雑種犬の謎の生態あるある度調査など、バラエティに富んだ内容となっています。

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ZASSHU vol.4
ZASSHU vol.4
2025年4月発行/50ページ

野犬の特集「ヤケンってどんな犬?」では、野犬の生態や地域性について取り上げています。「雑種のトリセツ」では雑種を飼う人必見の最低限の接し方やしつけ方をご紹介。その他「集まれ!ヘンテコ雑種」や「雑種犬ウチの子川柳」など可愛い雑種犬が盛りだくさん。

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ZASSHU vol.5
ZASSHU vol.5
2026年4月発行/50ページ

ちょっと難しいけど大人気だった遺伝子の特集は、どんな遺伝子が作用してさまざまな毛色・模様の雑種犬たちが生まれているのかを解説しています。その他、雑種犬との「出会いのエピソード」や「毛色別雑種図鑑」、「カワイイ瞬間SNAP!」など濃度の濃い1冊。

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よりたくさんの人に雑種の魅力を“広める”ためのフリー配布もおこなっています

読者の購入による売上を活用し、PARTNER店舗への無料配布を通して新たな読者へ届けるフリー配布の流れ

「50ページもある冊子を無料で配ってるの?」「販売もしてるのに、配っちゃっていいの?」と最初は驚かれることも多いZASSHUのフリー配布活動。でも、実はこれこそがZASSHUの核と言っていいほどに創刊時からとても大事にしている活動です。

販売ページにも記載しておりますが、雑種好きな方に購入いただいた売上でフリー配布を行うことで、未来の雑種好きな仲間を、そして保護犬たちの新たな飼い主を増やしたいという想いがあります。

今は興味がないけれど、知ったら雑種が好きになるかもしれない潜在層に届くように。世間の雑種のイメージをより良いものへと変えていけるように。購入いただく読者のみなさま、配布協力いただくPARTNER店舗さまなど、多くの方の協力があって成り立っています。

ZASSHUはこれからも共感いただいたみなさんと一緒に雑種の魅力を、そして雑種好きの輪を広めていきたいと思っています。

フリー配布にかける想いを見る

制作者について

愛犬を抱く矢野 江里子
矢野 江里子

ERIKO YANO

1991年3月生まれ。大分県日田市出身。
2013年 岡山県立大学 デザイン学部 デザイン工学科 卒業。大学卒業後は東京のイベント会社に勤務した後、2017年福岡に移住しデザイン事務所やソーシャルベンチャー企業で働く。

現在は福岡県糸島市で夫と息子、そして雑種犬あげぱんと暮らしながらフリーランスでデザインとイラスト制作をおこなっている。

制作者からメッセージ

私は犬の保護活動をしているわけでもない、ただの雑種好きデザイナーです。そんな私がなぜこんな活動をしているのかというと、そもそものきっかけは小学生の頃に遡ります。当時、家族ではじめて犬を迎えました。保健所に保護されていた雑種の白い小さな子犬で「こんなに可愛い生き物がいるのか」と毎日びっくりしたものです。しかし、その子を迎えるまでの間に保健所にいる犬たちのこと、殺処分されることもあること、そんな哀しい現実を知りました。

同じ犬なのに、高いお金を出して買われる命もあれば、タダなのに貰い手がなく奪われてしまう命がある。なぜこんなに可愛い子たちの命が一方的に奪われるのか。なぜこんなに可愛い子たちに貰い手がいないのか。幼い頃に感じた圧倒的な不条理は、いまだに納得のいく理由も落とし所も見つけられず、それでも「社会ってそういうもんなんだ」と無理やり納得したふりをして生きている自分にふと気付いたりもします。

私の仕事はデザインで“伝える”こと。だったら、私が感じている雑種犬たちの魅力を伝えることもできるのではないか。そんなことを考えて、ふと思いついた雑種の雑誌『ZASSHU』。はじめは夫との雑談の中で生まれた冗談みたいなアイデアだったけど、いつしか頭の中でいろんな妄想が膨らんで、フリーランスになった2021年から少しずつ準備をして翌年に創刊号が形になりました。

雑種犬は綺麗ごとなんかではなく、本当にみんな可愛くて、ユニークで、魅力的な存在。「可哀想な犬」というのは本来彼らのアイデンティティではないのです。どうか彼らの愛らしい容姿が、味わい深い性格が、魅力のすべてが歪曲せずそのまま素直に伝わりますように。私はずっとそんな願いを原動力にZASSHUを作っています。